開閉テントとは?
開閉テントは人力、又は電動によって開け閉めの可能な構造を持つテントの事です。
一口に開閉テントと言っても、様々な種類がありますので、こちらでご紹介致します。
ワイヤー式開閉テント
ワイヤー式開閉テントはテンションを掛けたワイヤーにテント生地を吊り下げ、それをロープ又は、ウインチやモーターで駆動させる開閉テントです。
用途は、ウッドデッキやパーゴラなどに設置して雨除けや新たな生活空間を生み出したり、倉庫や工場などの前に設置して雨天時の作業スペースを確保したりと様々です。
開閉の動作が重い場合で、吊り材がD環状の金具を使用している際は、滑車付の吊り材を使用することで解消する場合があります。(ワイヤーとの摩擦が原因の場合)
メリット
- 大きな面積もカバーする事が出来る。
- レール式開閉テントに比べて、開閉部材のコストパフォーマンスに優れる
- 固定テントと組み合わせて現場に合わせた開閉テントが設置できる。
- 季節や時間帯に応じて、日差しをコントロールできる。
デメリット
- ワイヤーのテンションが強いため、専用の金物を製作する必要がある。
- スチール製の部材を使用すると錆が発生する。(ステンレス製の部材もあります。)
- 台風や強風時、積雪時には必ずテントを開ける必要がある。
ワイヤー式開閉テントの構造及び名称について
①主要芯材吊り金具(Φ6,19mm)
②両端芯材吊り金具(Φ19~27mm)
③主要芯材(Φ6,7,19mm)
④両端芯材(Φ19,21,25,27mm)
⑤吊りワイヤー(Φ4~6mm)
⑥引きワイヤー(Φ4~6mm)
レール式開閉テント
レール式開閉テントは、ワイヤー式開閉テントのワイヤーの代わりにカーテンレールや開閉テント専用のレールを用いてキャンバスを吊り下げる方式の開閉テントです。
一般的な用途として、住空間やパーゴラ、ウッドデッキなどの使用がほとんどです。
手軽に簡単に、使いたい時使いたいスタイルでご使用できます。
メリット
- ワイヤー式に比べて開閉がスムーズ。
- キャンバスを開けた時にワイヤーなどが残らない。
- デザイン性に優れる。
- 建物などをそのまま利用して設置出来る場合がある。
デメリット
- ワイヤー式開閉テントに比べるとコストが掛かる。
- あまり、大きな面積には向かない。
- スチール製の部材を使用すると錆が発生する。(ステンレス製の部材もあります。)
- 台風や強風時、積雪時には必ずテントを開ける必要がある。
開閉テントの資料
開閉テントの開閉方法
ワイヤー式開閉テントの設置形態
黒色の矢印・・・水勾配
水勾配は1/10以上が必要です。
大型の場合、1.5/10以上が必要です。
勾配が少ないと風の流れにより、水の流れが押し上げられ、水切りテントから雨漏りが生じます。
白色の矢印・・・開閉方向
ワイヤーロープと平行、芯材と直角方向で、水勾配とは直角方向となります。
スライド量は最大6~7m以内が好ましい。
それ以上の長さの場合、相当ワイヤーロープのテンションを強くしないと中弛みが起こります。
開閉テントの開閉方向と流れ方向について
ワイヤーピッチ、吊り金具ピッチについて
単位:mm | 1/10勾配 | 1.5/10勾配 | ||
芯材 | ワイヤーピッチ(WP) | 吊り金具ピッチ(GP) | ワイヤーピッチ(WP) | 吊り金具ピッチ(GP) |
Φ6 ピアノ線 | 500~700 | 300~450 | 600~800 | 300~500 |
Φ6.2 ビニトップ | 500~600 | 300~400 | 500~700 | 300~500 |
Φ19 パイプ | 600~900 | 300~500 | 700~1000 | 400~600 |
Φ21 パイプ | 700~1000 | 300~600 | 800~1100 | 400~700 |
Φ25 パイプ | 700~1000 | 300~700 | 800~1100 | 400~800 |
Φ27 パイプ | 700~1000 | 300~800 | 800~1100 | 400~900 |
上記で使用した資料は全て株式会社ヤマテンさんのカタログ内より抜粋させて頂きました。
日本テント製作所について
当社では、開閉テントの企画、設計から製作、施工まで全て自社工場で行なっております。
ご相談やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
また、当社の開閉テントの施工事例は開閉テント施工事例、又はテントなお仕事ブログをご覧ください。
使用するテント生地の詳細はテント生地についてをご覧ください。